【新唐人2010年6月9日付ニュース】中国湖南省・中西部のとある金鉱では、シアン化ナトリウム、俗に言う青酸カリが垂れ流しになっています。結果、田畑が汚染され、家畜や魚介類も大量に死亡し、癌患者も激増。数千万人の飲み水さえ脅かされています。そのうえ、この苦境を訴えた地元住民は鎮圧に遭いました。
問題の企業は金の採掘企業、21年間も有害物質を垂れ流しています。そのため、湖南省の四大河川の一つである資江まで汚染されたそうです。
湖南省邵県巨口舗高家坳村住民 劉玉安「農作物はない、井戸水も汚染されて飲めない。
父は癌で死に、どの家も重病患者だらけ。魚も皆 死んだ」
この劉さんによると、問題の企業は政府と結託し、住民の山を無理やり手に入れました。住民は何度も汚染問題を訴えたものの、解決どころか、逆に鎮圧を受けました。
湖南省邵県巨口舗高家坳村住民 劉玉安「ここで道を塞ぎ抗議すると、パトカー20数台が鎮圧に来た。近くの警官は皆動員され、鎮圧している」
また、賄賂を取っている当局は、この問題を放置しているそうです。だから、住民は出稼ぎするしかありません。
湖南省邵県巨口舗石板村住民 李さん「当局は数百万の賄賂を取っている」
湖南省邵県環境保護局法規部 職員「じゃあ、資料を持ってきて」
地元当局の職員は、「この件は知らない」と述べました。
当局によると、地元の土、田んぼ、河底の砂が含むヒ素は1キロ当たり935~11410mg。大雨になると、大量の廃水が下流に流れされるので、すでに15ヘクタールほどの田んぼが耕作できなくなりました。
新唐人記者がお送りしました。